
杉木の家
南側道路のコンパクトな敷地の条件と、インドア派のオーナーのくらしのスタイルを考えて、「リビングには床から天井までの大きな窓とウッドデッキ」という定石をあえて外して設計しました。外からの視線を気にせずくつろげることと、明るく風通しがよいことを両立するために、窓と車庫の配置に気を配りました。
くらしの中心となる1階は、何かと渋滞しやすいキッチンまわりを中心に、ダイニングからサニタリースペースまでくるりとまわれる動線に。行き止まりをなくすことで、家族で家事をシェアするくらしにあった使いやすさ重視のプランニングです。2階は空間を仕切りすぎずに大きくとって、子どもが小さいうちは家族みんなで寝室に、将来は子ども室に、その先はゲストルームや趣味室に、くらしの変化にあわせて使えるようにしています。オーナーが大切にしているたくさんの本のために、造作本棚で書庫を。仕事や家事の疲れを癒して趣味に没頭できる“ごほうびスペース”になっています。